スピードラーニングのリーディングへの効果

「テキスト不要」のスピードラーニングでリーディングは身につくのか

スピードラーニングを使用することがリーディングへの効果にもつながるのだろうか。

 

スピードラーニングの宣伝広告では「聞き流すだけで英語が身につく」などと言われており、英語を聞き流すことが英語への万能薬であるかのように取れる面もあるため、ここでは聞き流しのリーディングへの効果について論じていきたい。

 

筆者としては英語を聞き流すことを主とするスピードラーニングでリーディングまで上達してしまうとは考えがたいものだ。

 

聞き流すことはリスニングの学習であり、リスニングに効果があることは明白だ。

 

しかし、英語を聞き流して英語の音に慣れることがリーディングへの効果へとつながるのだろうか。

 

リーディングとは誰もが知るとおり、英文を読解していく作業だ。

 

そこに「音」は存在しない。

 

だからこそ聞き流しとは関係がないと考えるのが妥当である。

 

同時にスピードラーニングは「テキスト不要・辞書不要」ということが宣伝広告でよく言われている。

 

なぜテキストや辞書が不要なのか、その理由は、基本的に聞き流すだけで理解できるようになるとされているからだ。

 

なぜ聞き流すだけで理解できるようになるのか、その理由は、英語の後に日本語訳を流したCDだから聞いていれば意味を理解できるようになるとされている。

 

しかし、筆者はこの主張には少々無理があると考えている。

 

まず第一に「テキスト不要」という点で考えれば、言い換えるのなら「視覚的な情報なしで学習しましょう」ということだ。

 

これと反するが、実際のリーディングは目で文章を追いかけるという完全な視覚での勝負になっている。

 

この時点でスピードラーニングのコンセプトとリーディングがいかにアンマッチかが分かるはずだ。

 

特に綴りについては視覚的な情報なしで学ぶことは不可能に近いと考えられる。

 

どれだけ英語を聞き流しても、単語の綴まで正確に理解できるようになることは極めて難しいはずだ。

 

当然だが、聞き流すことよりも、実際にテキストを開いてその綴りを視覚的に確認した方が確実だ。

 

このように聞き流すだけでは単語の綴りまで学習できないため、やはりリーディングに有効な学習方法とは言えないだろう。

 

文法についても聞き流すだけでは厳しいだろう。

 

仮に英語の後に日本語訳が流れるとしてもだ。

 

なぜなら、文法というのは知らなければ理解できるものではないからだ。

 

そもそも英文と日本語訳を照らし合わせるために必要なのが文法の知識である。

 

つまりは文法の知識なしに英文とその日本語訳を聞いても丸暗記レベルでの理解しかできず、決してその文法について正確に理解できるわけではないはずだ。

 

違う意味やニュアンスを持つ場合もあれば、使い方自体が異なる場合もある。

 

こう考えると、単純に英語とその日本語訳を交互に聞いたからといってそれで文法まで身につくわけではないのだ。

 

リーディングの根底にあるのは語彙力と文法知識だ。

 

これら2つを特に気にする必要がないというスピードラーニングでリーディングのスキルが向上することは難しいだろう。

 

やはり英文を読む力=リーディングは実際に英語を読む経験を通して身につくものだ。

 

英語を聞き流すことと英語を読むことがイコールでないように、やはり英語を聞き流すだけでリーディングのスキルアップを狙うことに無理がある。

 

その上、単語や文法についてしっかりと学習することを推奨していないスピードラーニングではなおさらリーディングのスキルアップは難しい。

 

「聞き流すだけで英語が身につく」のように聞き流しが英語上達の万能薬ともとれる宣伝がされているからといって、「聞き流すだけ」というリスニングの教材に対して、ここで筆者がリーディングへの効果について言及したことが間違いかもしれない。

 

しかし、筆者の意見として、英語の聞き流しでリーディングのスキルが向上することは考え難いと言いたい。

 

英語の聞き流しはリスニングのスキルアップと位置づけて、リーディングにはリーディング専用の学習をしていくことが必須となるものだ。

 

 

スピードラーニング画像3