スピードラーニングのライティングへの効果

スピードラーニングでライティングの上達は考え難い

ここではスピードラーニングがライティングにも効果があるのか、という点について論じていきたい。

 

「ちょっと待て、スピードラーニングは英語の聞き流しだからライティングとは関係がないだろう」という声も聞こえてきそうだが、ここで聞き流しのライティングの効果について言及するのには理由がある。

 

その理由は、スピードラーニングを購入したときに付属されていたDVDの中で、一人のスピードラーニング体験者がスピードラーニングを使ったことでライティングができるようになったとコメントをしていたからだ。

 

まず前提として、体験者は「ライティングができるようになった」とコメントをしているが、実際にライティングをしている様子を映像で見れたわけでもないので、「どの程度」ライティングができるようになったかは明確ではない。

 

酷なことを言えば、結局は個人の主観的な感想なので、たった一言「I am Taro.」と書けただけでライティングができるようになったと言ってしまっている可能性もないわけではない。

 

しかしながら、この点についてこれ以上の論議を進めても答えは見つからないので、話を本題に戻し、「スピードラーニング=英語の聞き流し」のライティングへの効果について筆者の考えを述べていくことにする。

 

筆者が考えるライティングに必要な要素は以下の6つだろう。

  • 語彙力がある
  •  

  • 単語の綴りが正確に書ける
  •  

  • 文法的に正しい文章が書ける
  •  

  • 文法的に正しい語順の文章構成ができる
  •  

  • 英語特有の文章の構成ができる
  •  

  • ライティング特有の表現ができる

 

それではこの6つのうち、スピードラーニングで学ぶことができるものはいくつあるだろうか。

 

実際のところ、スピードラーニングは以下のような教材である。

  • 英語を聞き流すだけで学習する
  •  

  • テキスト不要
  •  

  • 単語や文法も特別気にする必要なし

 

ライティングは手で文章を書く作業である。

 

それに対して聞き流しは耳で英語を聞く作業である。

 

つまりはこれらは全く一致していない。

 

どれだけ英語を聞き流しても手先で英文を書く感覚は高まらないだろう。

 

テキスト不要、ただ英語を聞き流すだけというコンセプトゆえに単語の綴りについても本人が意識して自ら学習しなければ身につくことはないはずだ。

 

文法についてもこれと同じだ。

 

文法はしっかりとルール化されているので、そのルールをしっかりと理解して使いこなせるようになる必要がある。

 

もちろん英語特有の文章構成の方法やライティング特有の表現が英語の聞き流しで身につくとも考えがたい。

 

元々リスニングとスピーキングへの効果を謳った教材ゆえに、ここで筆者にライティングについていろいろと否定的な意見を言われても何も思わないのかもしれない。

 

しかし、スピードラーニングは「テキスト不用、辞書不用」と言ってしまっている時点で、ライティングに必要な要素の大部分の学習を放棄してしまっていることになる。

 

これが筆者が考える、聞き流しのライティングへの効果だ。

 

スピードラーニングの宣伝を見ていると、「聞き流すだけで英語が身につく」などとの表記があり、英語の聞き流しは英語において万能的に効果があるようにも見えてしまうことがあるが、英語の聞き流しはリスニングへの効果を期待することにとどまり、その他のスキルへの効果はリスニングほど高くはない。

 

やはり、ライティングにはライティング特有の勉強をしっかりとする必要がある。

 

そして、何より自分の手を実際に動かして英文を書いて、自分の体にライティングを教えこむことこそ大切だ。

 

近年はパソコンやスマートフォンを使うことが多くなり、ペンを持って手を動かして英文を書く機会が減りつつある。

 

しかし、純粋にライティングを体に覚えさせるのなら、やはりペンを持って英文を書くことこそ効果的な方法だ。

 

たしかにスピードラーニングの体験者がライティングへの効果について喜びの声を伝えている動画があったが、聞き流しでライティングの上達を狙うにはやはり大きな個人差が出そうだと筆者は考えている。

 

聞き流しはリスニング、ライティングは聞き流しとは別と考えて、ライティングに特化した学習をすることをおすすめする。

 

 

スピードラーニング画像4